WindowsVistaのデスクトップ画面などの基本操作は、直感的に使い易く改良されています。
しかし、新しくVistaで導入されたWindows Aeroでは、デスクトップ画面の構成が目新しくなったことで、使い慣れたXPと比べて戸惑うこともあるでしょう。Vistaでは、どう使うと便利なのか基本的な操作方法を初心者向けに説明します。
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★ 目 次
1 Vistaのデスクトップ画面の構成
1-1 デスクトップ画面の構成
新しいGUI(グラフィカルユーザインターフェース)として、VistaではWindows Aeroなどの新機能が導入されましたが、パソコンの電源を入れて最初に表示されるデスクトップ画面は、右下の画面のようにシンプルであることは好ましいことです。
つまりデスクトップ画面は、その名のとおり現実の机の上と同じであり、ゴチャゴチャしていない方が作業が容易ですから、文具や書類などは引き出しにしまって、卓上カレンダーなど常に必要なもの以外は置いておかないこと、要するに整理整頓されていることが理想です。
右のデスクトップ画面には、最下段にタスクバーと画面右側にサイドバーがあります。
タスクバーは、WindowsXPまでと同じように、起動中のタスク(作業)のウィンドウ表示のコントロール、常駐ソフトの管理画面の呼び出しやタスクの管理のためにあり、Vistaでは機能強化されています。
サイドバーは、ガジェットと呼ばれるミニアプリケーションを置いておくためのスペースとして、Vistaで新たに導入されました。
右の画面では、カレンダー、世界時計、Windows フォトギャラリー、ヘッドラインが表示されています。
机の上は整理整頓が重要でも、普段ときどき確認するものは場所を決めて、すぐに見れる状態でまとめて置いておくと便利であろうという発想です。
デスクトップ画面の最下段のタスクバーの左側の部分が右の画像です。
タスクバー上の一番左にある「スタート」ボタンをクリックすると、下の画面のスタートメニューが表示されます。
Vistaでは、「スタート」ボタンの右横に、順に「ウィンドウの切り替え」、「デスクトップの表示」、「IE(インターネットエクスプローラ)の起動」のための小さなアイコンが3つ並んでいます。
「ウィンドウの切り替え」は、フィリップ3D画面にクリックして切り替えるためのものであり、「デスクトップの表示」は、一括してウィンドウを表示したり、しまったりすることができるものです。
「IEの起動」アイコンは、WindowsXPの初期設定では無くなっており、「タスクバーと[スタート]メニューのプロパティ」で「ク イック起動を表示する」にチェックすると表示されましたが、Windows98では初期設定であったもので、このアイコンをクリックするだけでプラウザであるインターネットエクスプローラが起動することは便利です。
タスクバー上に、アプリケーションである「IEの起動」アイコンを置くことは、タスクバーの役割からすると理屈に合わない面もありますが、やはり実用的に便利なため初期設定で復活したのでしょう。
右はスタートメニューの画面ですが、WindowsXPでは、意外とこれが普段あまり使われていないという状況でした。
なぜなら普段よく使うアプリケーションは、デスクトップ画面上にショートカットアイコンを置いて、これをWクリックして使う方が便利なためです。
Windows98やMeでは、やたらとデスクトップ画面上にショートカットアイコンを作成することは、システムリソースの関係で好ましくないことでした。
しかし、WindowsXPではシステムリソース上の心配が無くなって、平気でショートカットアイコンを多く並べておく、またそれが便利だからそうしてきたのです。
本来スタートメニューが使い易ければ、デスクトップにショートカットアイコンは不要ですから、Vistaになってスタートメニューからアプリケ� ��ションを起動するという本来の使い方が便利になったのかどうかが、Vistaへの進化が問われるポイントでしょう。
1-2 スタートメニューの操作項目
スタートメニューを使うときは、一般的に次のような操作を行なう場合が多いでしょう。
1 パソコンの再起動と終了
2 ドキュメントフォルダを開く
3 コントロールパネルを開く
4 パソコン内のファイルやフォルダの検索
5 ファイル名を指定して実行(コマンド関係)
6 たまに使うアプリケーションの実行
本来であれば、全てのアプリケーションは、このスタートメニューを開いてアクセスすることがセオリーですが、通常時はパソコンを終了するときしかスタートメニューを使わないユーザーも多いでしょう。
下の左の画面は、「スタート」ボタンをクリックすると表示されるスタートメニュー画面であり、左側の列にInternet Explorer以下のアプリケーションが表示されています。この下段に、「すべてのプログラム」という項目があり、クリックすると、右の画面のようにユーザーのインストールしたプログラムも含めて全てのアプリケーションが表示されます。
この右の画面では、例えば「アクセサリ」のように複数のアプリケーションを含む場合は、フォルダが表示されており、このフォルダをクリックすると、そのフォルダ内のアプリケーションが表示されるというように階層構造になっています。
フォルダ内のアプリケーションを表示させたり、インストールしたプログラムが増えてくると、表示枠には納まらないようになりますが、スクロールして選択できるようになります。
このアプリケーションの表示の仕方が、Vistaでは改良された事項ですが、あまり使わないアプリケーションは起動までに「スタート」→「すべてのプログラム」→「フォルダ」→スクロール→「アプリケーション」と相変わらずクリック数が多くて手間がかかります。
例えば上の左側の画面� �「ペイント」が表示されているように、直前に使用したアプリケーションなど「すべてのプログラム」をクリックしなくても選択できる場合がありますが、時々使うアプリケーションはデスクトップ画面にショートカットアイコンを置いておいた方が使い易いでしょう。
スタートメニューの右側の列は、パソコン内のドライブ、フォルダ、ファイルへのアクセスやコントロールパネルなど設定ファイルにアクセスするための項目が並んでおり、次の表のように直接アクセスできるフォルダやファイルが一部改良されています。